1)出生図の9ハウス:心理占星術トーク
今月のポッドキャストを収録しました。
テーマは「出生図の9ハウス」。国際的経験、異文化に触れる経験などに関連して、今回は9ハウスに関わる「冒険」というテーマについてもお話しています。
神話学者であるジョセフ・キャンベルが提唱した「英雄の旅」という物語の元型は、あらゆる国の神話や伝承に共通するテーマです。この物語の動きの鍵となるのが「導き手となる師の存在」であり、「未知の領域に旅立つ」行為でもあります。
キャンベルの神話・伝承研究が大衆文化にも大きく影響を及ぼしたのは、英雄が未知の世界に旅立ち、試練に打ち勝ち、宝物を見つけて帰還するという物語は、人間全ての心理的成長の過程を表すものだ、という洞察が共感を呼んだからでしょう。
そして、この「未知の領域への旅が呼び起こす成長」というのは、9ハウスにおける成長を考える上でもぴったりとも言えるイメージではないか、と思えるのです。
この他にも色々、9ハウスについてお話しています。興味のある方は是非、聴いてみてください:
【今月のポッドキャストはこちらでお聴きになれます】
2)占星術の才能とは
5月、東京で開催するワークショップに向けて準備が進んでいます。
2月ワシントンDCで参加した占星術セミナーで耳にして、印象に残っている言葉の一つに、「占星術の才能とは、知識量とはまた別である」というものがあります。
プロの占星家としての修行過程において、基礎理論や知識はもちろん必須なのですが、知識として知っている事が、ホロスコープを見るときに天体や欲求の主張として【聴こえてくるようになるか】ということです。
勿論、「知識」として知る内容を「直感」のレベルに到達させるには何千という数のホロスコープ分析が必要です。
しかし、もしトレーニングによってその成長過程を短縮させる事が出来るのならば、それは価値ある訓練と言えるでしょう。
5月のワークショップの「分析から表現へ」というテーマには、「知識として知っている事を、プロの占星家として効果的に言葉にできるようになろう」という意図が込められています。
本来ならばプロのコンサルテーションの「現場」でしかできない体験を、ワークショップという空間を通じて経験し、即座にフィードバックを得るという体験を繰り返す事で、表現の質を一気にアップさせるというのが目的です。
セッション経験のある方にとっては、ホロスコープの分析内容をより感覚的に「印象」や「主張」として掴む練習になるでしょうし、セッション経験のない方には、成長過程を1年早めてくれるような実習を目指しています。
「占星家として活動したいが、今の自分にできるだろうか」と感じる方にも、ぜひ挑戦して見て欲しい内容です。
【5月ワークショップの詳細とお申し込みはこちらです】
アメリカ・フロリダ州在住の心理占星家。西洋占星術界の重鎮ノエル・ティルに師事。氏の難解で有名なマスターズ占星術認証コースの最優秀卒業生。日英完全バイリンガルの占星術家で国際的に活動。日本語で占星術セッション実施中。2012年より心理占星術オンライン講座シリーズを開始。2015年より日本で唯一ノエル・ティル公認の占星術師養成講座「占星術マスターズコースJAPAN」を開始。
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