4ハウスと初期家庭
歴史とは螺旋である、ということわざがあります。
横から見ると上昇しているように見えても、
上から見ると実は繰り返し同じ所に戻ってきている。
【初期家庭の環境・物事の終わり】を表すとされる第4ハウスも、
個人の歴史における螺旋の回帰点のひとつと考えられます。
生まれ育った家庭で経験した感情と
住み慣れた空間で培った数々の習慣が
成人して自立した後も繰り返される。
強く孤独を感じる環境で育った人は
たとえ愛する恋人と暮らしていても
内なる孤独を感じざるをえなかったり
絶えず批判され、傷つけられる環境に慣れた人は
成人してからも無意識の内に
批判や誤解を招く行動をとってしまったりと
私たちの深層心理には、どれほど辛くても
「住み慣れた環境」を心地よいと感じて
再現し続けようとする衝動が存在するのかもしれません。
火星の怒りと批判
土星の厳格さ
天王星の波乱
海王星の困惑や逃避
冥王星の圧力や心理操作
第4ハウス内の天体や、4ハウス支配星の状況は
初期家庭で刷り込まれる「住み慣れた環境」の雰囲気を教えてくれます
ネガティブな感情の循環から抜け出すには、
時として「始まりの場所」に戻る事も必要です。
「何故、私はまたこの気持ちを抱いているのだろうか」
「この気持ちは、小さい頃の何を思い出させてくれるだろう」
こう自問してみると、目の前の問題は古い問題の
螺旋的な繰り返しであるという気付きがあるかもしれません。
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