月と土星のアスペクト

月と土星のアスペクト:感情的な重荷の解放

概要
    Add a header to begin generating the table of contents

    ホロスコープ内の月と土星のアスペクトは人格に大きく影響します。月は感情情緒的欲求、土星は野心責任感、そして自己抑制を象徴します。この2つの天体がアスペクト(特にコンジャンクション、スクエア、オポジション)を通じて繋がると、月の感情に土星の抑制が加わります


    ホロスコープ上の月と土星の定義

    月の感情は本来抑制されず自然に湧き上がってくるもので、最も自然な例としては子供の喜怒哀楽の表現を思い浮かべると良いかと思います。子供は一つの感情に囚われることなく、自由にその時感じたことを体全体で表現します。さっきまで泣いたり喧嘩したりしていた子供が、次の瞬間ニコニコ笑っているというのも珍しくありません。

    月が順当に成長した場合、自然な情緒の発達が起こり、人や自分の感情を的確に認識する能力を身に着けます。出生図の月がしっかり機能していると、自分や人の心が必要としているものを認識して、欲求を満たすことが可能になります。

    土星は外から課せられる義務や責任を象徴することが多く、大人が与えられた責務に応えるために自分の感情を抑えて行動することができるのは、土星が象徴する「自己抑制」の機能によるものです。月が極めて主観的な体験(自分の感情)を表すのに対し、土星は客観的に自分の属する集団が何を必要としているのかを見定めることができます。

    ここで重要なのは、土星の心理的機能が「目的のための感情の抑制」として表現されることです。つまり、土星の機能は月に制限を加えるのです。


    月土星のアスペクト:感情の抑圧がもたらす強さと弱さ

    出生図で月と土星がアスペクトを形成している場合、子供の頃の家庭において責任や義務が強調され、感情を抑える必要性があった可能性を示唆します。

    例えば、3人姉弟の長女として生まれた女性が出生図に月と土星のスクエアを持っていたとします。まだ子供なので当然子供らしく遊んだりはしゃいだりしたいのですが、弟や妹が生まれてからは親から「お姉さんなんだから、もっとしっかりしなくちゃ」と大人のような行動を求められます。

    家庭の状況によっては、長女として親の代わりに弟や妹の面倒を見てあげる必要があったかもしれないし、少し大きくなったら家事の手伝いをするよう求められたかもしれません。子供としての自分の欲求よりも、家族が必要とする行動を優先しなければならず、必然的に感情を抑えて行動する能力、つまり土星の機能が発達します。

    こうなると同年代の子供の中では早熟気味になり、強い責任感を備えた子供になる可能性が強いと言えます。しかしその反面、子供らしい感情を抑えるあまり、「自分が何を感じているのか」を認識して表現する能力(出生図の月)が未発達ぎみになるかもしれません。

    成人後、こうした成長の仕方をした女性が「責任感のある人物」として周囲から頼られるようになるのは容易に想像できます。しかし同時に「自分が何を感じて必要としているのか」いまいち認識できず、自分の欲求よりも周囲への義務感や罪悪感を行動原理にしてしまうかもしれません。

    義務感や罪悪感などの心理的重荷を抱えていると、「頼れる人物」と周囲に思われやすい反面、自分は情緒的に満たされないというある種の脆さが人格に生じる可能性もあるわけです。

    「仕事はできるけどプライベートな人間関係が発達しない」というのは感情の抑圧からくる一つのパターンで、土星が月を抑えすぎている状態であることが察せられると思います。こうしたパターンから抜け出るには、成長途上で疎かになってしまっていた「自分自身の情緒的発達や感情表現」を見つめ直す必要があります。


    月土星アスペクトの様々な表現

    出生図の月と土星は公私両方の場で重要な役割を果たします。月土星アスペクトを持つ人にとっては、両者をバランスよく統合して表現していくことが一つのテーマになります。ここで月と土星の各アスペクトについて考えてみます:


    月土星コンジャンクション(0度)

    出生図の月と土星がコンジャンクション(合)になっている場合、「最も重要な欲求(月)」と「野心・長期的目標(土星)」の融合が起こります。月サインの性質にもよりますが、大きな目標や任務の達成を生きがいと感じる可能性が強いと思われます。強いポテンシャルを秘めた配置です。


    月土星セクスタイル(60度)

    月と土星のセクスタイルは「責任感(土星)」による「感情(月)」の活性化です。周囲と比べて成熟した情緒的表現が期待できます。優れた責任感を仕事に活かすもよし、人間関係で活かすもよしです。


    月土星スクエア(90度)

    月と土星のスクエアは「情緒的欲求(月)」「周囲から与えられた責務(土星)」の間に強い緊張が存在することを示唆しています。仕事や責任を優先しすぎると自分の心が満たされず、自分の欲求に従うと今度は罪悪感を感じる、といったパターンも見かけます。

    選んだ仕事が自分の才能を活かすものであれば、このアスペクトは月と土星を統合した「仕事による情緒的欲求の充足」として表現することが可能になります。これが理想形ですが、もし現状がそうでない場合でも、責務を果たす一方で「自分が満たされると感じる行動」が何かを見つけていく必要があります。


    月土星トライン(120度)

    月と土星がトライン(120度)の場合は「責任感や人格の成熟」が「情緒的発達」と比例します。つまり情緒的な充実を図るほど人格が成熟し、責任感を持つことが情緒的発達に繋がります。

    このアスペクトを持つ人は、刹那的な満足よりも長期的な充実感を得られる活動を優先するとうまくいきそうです。


    月土星オポジション(180度)

    月と土星のオポジションは、自分の感情や欲求(月)と、周囲から求められる義務(土星)の衝突として経験する可能性があります。「自分のやりたいこと」があるのに、「嫌でもやらなければならないこと」が多すぎる、というパターンが多いかもしれません。土星を投影する対象として「年上の女性や上司」との対立として現れることも考えられます。

    ここで完全に自己犠牲に徹するのはよくないのですが、周囲への責任を放棄する選択肢もないはずです。自分にとって大切な人達のために行動しつつ、自分の心を喜ばせる時間も作るというバランス感覚が求められます。


    まとめ:月土星のアスペクトと心理的解放

    本記事では月と土星のアスペクトが示唆する「感情」と「責任感」の繋がりについて考察してみました。月は充実した人生には欠かせない天体であり、土星は成功のために必要な心理的機能だと言えます。この両天体の心理的統合が進むほど、感情の抑圧が弱まり、責任を果たすと同時に「充実感」を感じることが可能になっていくはずです。

    コメントする

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です