前回の記事「心理占星術における太陽の定義」では太陽を欲求充足のための「燃料・エネルギー」と想定しました。今回は「太陽」と対になる「月」の定義について触れてみます。
太陽の燃料を消費して、月の欲求を満たす
従来の心理占星術においては月を「感情」又は「自我の女性面」として定義する事が多いのですが、ティル流占星術においては月を「統合的欲求」、つまり個人の人格全体を統合する強力な欲求であると考えます。1
「太陽の燃料を消費して、月の欲求を満たす」という考え方がティル流占星術の根底にありますが、これは「月」の示唆する欲求が、太陽のエネルギーに目的・方向性を与えると解釈して良いでしょう。太陽と月を対として考える事によって、両者の星座配置を見るだけでも144通りの個性的な組み合わせが産まれるのです。